離婚は親の勝手な結果であり、子供に罪はありません。

それでも離婚をしなければいけない時もあります。

しかし、だからこそ子供への影響を考える必要があります。

今回の記事では、離婚により子供が受けるストレスについて紹介しています。

ストレスを減らすために、親ができることをしっかりと考えておきましょう。

離婚による子供へのストレス

離婚による子供へのストレスはどのようなものが考えられるのでしょうか。

主なものとしては、離婚をして生活環境が変わるという点が考えられます。

転校によるストレス

離婚することにより転校しなければいけない状況もでてきます。

住み慣れた家、土地、環境から離れ、新たな生活を開始することを考えると、ストレスはさらに増えることでしょう。

多くの子供は転校を拒みます。

それでも無理やり転校をさせれば、新たな環境で登校拒否する可能性もあるでしょう。

子供の頭には「自分は悪いことをしていないのにどうして」など、周囲を責める感情が生まれます。

もちろん新たな出会いから素晴らしい未来があるかもしれません。

しかし、仲の良い友達から無理やり引き離された結果を恨み続ける可能性もあるかもしれません。

他にも新たな人間関係の構築が怖いなど、子供にとって転校は非常に大きなストレスとなるでしょう。

生活水準の低下によるストレス

共働きで生計を立てていた場合、収入も多く、食事が豪華な日もあったことでしょう。

しかし離婚をして収入が減少することから、生活水準を下げる必要があり、塾に行きたくても行かせることができなくなります。

また大人が1人いなくなるため、家事の手伝いを子供に強いるようになり、子供自身の負担も増えてしまいます。

そのような点についても子供にとっては大きなストレスとなるのです。

感情の変化

子供の意見や存在を無視した離婚をすると、「自分はいらない人間なのか?」といった感情を抱くことがあります。

さらには周囲の大人を信じることができなくなり、人間関係などのトラブルを起こす原因にもなりかねません。

また離婚をすることだけに集中してしまい、子供の心を置き去りにする夫婦がいます。

普段は見えていても離婚のことでキャパオーバーとなり、子供のことまで考えが及ばなくなってしまうのです。

しかしそれは言い訳であり、夫婦には子供を一番に考える義務があります。

できる限りストレスを減らす努力をしましょう。

離婚による子供へのストレスを減らすためにすること

離婚による子供のストレスを減らすには、子供を蚊帳の外にしないことが重要です。

子供に説明をする

子供が離婚を理解できる年齢であれば、離婚をすることについて説明しましょう。

このときに嘘や誤魔化しを言っても仕方ありません。

子供とはいえ一緒に暮らしている分、真実を理解しています。

子供は自分を除外されることにストレスを強く感じることから、変に取り繕っても逆に不信感を抱きます。

子供は悪くないということを説明しながら、しっかりと分かるように説明してあげてください。

その際に双方の悪口を言うのは厳禁です。

離婚しても会えることを説明する

離婚による子供のストレスを抑えるためには、一緒に暮らさなくとも会うことができるという説明が必要です。

子供のことが嫌いではないと明確な気持ちを伝える証明にもなります。

もちろん離婚条件で子供との面会を夫婦ともに了解している必要があるため、もし今後面会ができない場合は嘘をつかずにそのまま伝える必要があります。

子供の環境の変化を最小限にする

できる限り離婚後の子供の環境が変化しないようにしましょう。

転校しないで済むのならば、それが一番です。

また、姓を変更する場合も子供の意見を尊重してください。

生活水準を下げないようにするのも、親の務めです。養育費の話し合いを必ず行いましょう。

子供のストレスや慰謝料について、配偶者が理解を示さないときは?

離婚による子供のストレスを説明しても、理解を示さない配偶者もいます。

子供よりも自分のこれからを優先する配偶者ですと、話し合い自体ができないような場合もあります。

だからこそ離婚になった可能性もありますが、そこで仕方がないと諦めてはいけません。

子供の将来を考えるのであれば、仕方がないの答えで済ませてしまうと後で後悔します。

どうしても相手が慰謝料に合意しない場合は、弁護士に相談しましょう。

子供の未来を守りたいと本気で思い行動すれば、きっと伝わります。